こんにちは、ヨッシーです。
米国株の配当には、日本の税率20.315％の他に米国税がかかるのはご存知でしょうか。
基本的には、米国税として10％がかかりますが、この10％がかからない銘柄があります。
それが、『ADR銘柄』です。
こちらの記事では、ADR銘柄についての解説と保有しているADR銘柄について紹介していきます。
気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
ADR銘柄とは？
ADR銘柄とは、American Depositary Receipt 略称。米国預託証券とも呼びます。
これは、日本にいながら、米国以外の企業の株式が米国市場で買える銘柄となります。
例えば、イギリスの企業が米国市場に上場した銘柄など、米国以外の国の企業が米国市場に上場した銘柄のことを指します。
ADR銘柄の税率は国によって変わる
タイトルで『税制優遇』と書きましたが、税率は国によって変わります。
0％
・イギリス
・インド
・オーストラリア
・香港
・ブラジル
・シンガポール
10％
・中国
15％
・オランダ
・カナダ
・メキシコ
35％
・スイス
などです。
ここで注目すべきは、やはり税率『0％』ですね。
税制優遇はこの0％の国を選べば、叶うわけです。
もし配当で100ドル受け取るとします。
通常、米国株（アメリカ株）だと、日本の税率約20％と米国の税率10％、合計30％（正確には28%）の税金がかかるので、手元に残るのは、72ドルとなります。
※配当金は先に現地（米国税分）で引かれたのち、日本の税率が適用されます。また、計算しやすくする為、日本の税率は20％としています。
これが、もし、税率0％のADR銘柄を選べば、日本の税率のみで済むので、手元に残るのは、80ドルとなります。
この8ドルの違いですが、積み重なれば、大きな金額です。
8ドルあれば、あなたは何に使いますか。
私は再投資に回します。笑
保有しているADR銘柄
私が保有しているADR銘柄は全部で5銘柄。
- RDS-B
- BP
- GSK
- BTI
- UL
それぞれ紹介していきます。
イギリスADR銘柄
RDS-B（ロイヤルダッチシェル）
貝のロゴマークで有名な石油会社。
スーパーメジャー（石油関連企業で特に資本が大きい会社のこと）6社の内の一つ。
- 株 価：39.37ドル
- 利回り：4.88%
BP（ビーピー）
スーパーメジャー6社の内の一つ。
- 株 価：24.50ドル
- 利回り：5.35%
GSK（グラクソスミスクライン）
シュミテクトで有名な会社。
- 株 価：39.75ドル
- 利回り：5.33%
BTI（ブリティッシュアメリカンタバコ）
ケント（タバコの銘柄）で有名な会社。
- 株 価：36.95ドル
- 利回り：8.08%
UL（ユニリーバ）
DoveやLUXで有名な会社。
- 株 価：54.73ドル
- 利回り：3.68%
以上5銘柄となります。
ADR銘柄であるWBKは、2021年2月に売却しました。
※2021年9月12日時点の株価を参照。
※株価、利回りは「Bloomberg」より参照。
こちらに記載しようと思っていたCHL(チャイナモバイル）ですが、調べていくうちに香港ではなく中国ADR銘柄になるそうです。
実際、配当金も計算すると日本税＋米国税分（およそ30％分）引かれてました…。
※米国時間2021年1月11日にCHLは上場廃止しました。
まとめ
ADR銘柄は、日本にいながら、米国以外の国に投資することができます。
その特徴として国によって税率が変わり、税金がかからない国もあります。（日本の税率20.315%はかかりますが）
税金がかからなければ、それだけもらえる配当は増えます。
増えた配当はそのまま再投資に回して、複利の力でコツコツと積み上げていきたいですね。
あなたも配当税率がかからないADR銘柄を自分のポートフォリオに一部取り入れてみてはいかがでしょうか。
参考にしていただければ幸いです。
それでは、また。
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